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ユーザーの言い値で商品を売る『言い値販売モデル』

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matsushita

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ユーザーが価格を決める“PWYW”モデルとは?

「いいね!」ならぬ「言い値」による販売が、今にわかに注目されています。例えば、本は普通、出版社が価格を決めています。しかしこちらは、購入者が値段を決めるのです。

これはアメリカでPay What You Want(PWYW)と呼ばれる販売モデルで、日本では言い値販売とも言います。

大手で言えばAmazonが、PWYWモデルで大学の電子教科書レンタルサービスを行っています。若干趣旨は違いますが、読んだ量により請求額が異なります。読んだ量が全体の10%であれば、価格の10%。半分読めば50%、全部読めば100%です。ちなみに読まなければ無料。

電子書籍業界でPWYWモデルのテストを行ったTechdirt.comによれば、0円から購入できるように設定したのに対し、1冊あたり2.41ドルの売上を記録したとのこと。今後が楽しみになるデータですね。

【参考】

電子書籍の“言い値”販売競争が本格化へ、GumroadとAmazonが密かにサービス駆け引き(hon.jp)

日本のPWYWサービス

日本でも、PWYWサービスが徐々に出始めています。

そのサービスの1つに『言い値書店』があります。

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ユーザーは0円〜2000円の範囲で、自由に購入価格を設定できます。言い値販売モデルの申し子という感じですね。

また、販売者は0円で購入したユーザーのTwitter・Facebookアカウントを知ることができるようになっており、どのようなユーザーが購入したのかがわかります。

この辺りは購入者にもインパクトがあるのではないかな、と思います。「自分が0円で買った」ということは、恐らくあまり知られたくはないでしょう。そのため0円で購入するユーザーは減るのではないでしょうか。さてさて、結果はどうなのでしょう? 言い値書店様が今後公開してくれるような気がしますので、少し期待しておきます。

2013年1月30日にリリースされたばかりですが、現在36作品が登録されています。

PWYWモデルについて思うこと

実は私がPWYWモデルを使ったのは、アメリカのゲーム会社(Indie Gala)が初めてでした。

5つのゲームが入ったバンドルが5ドル以上のPWYWモデルで販売されていましたが、私は10ドルを支払っています。

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なぜ最低価格の2倍の金額を支払ったのか、色々考えた結果、2つの理由を見つけました。

1.  支払われる先がはっきりとわかる

字面とは若干意味が変わりますが、例えば本であれば出版社を通じて、著作者に対価が支払われます。しかし、Indie Galaは対価の分配を好きなように選ぶことができます。

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私はこのシステムが気に入っています。もちろん出版社に支払う必要性というのも分かりますが、出来るだけ著作者に還元したいのです。そのため、このシステムではDevelopersに比重を置いた還元にしました。

2. 良いものには相応の対価を支払いたい

フリーミアムにも同じようなことが言えますが、自分が納得したものにはそれだけの対価を支払いたいのです。

今や無料で大抵のことが出来る時代です。だからこそ「良い!」と思ったものには、(可能な限り)お金を支払います。

と、2点を簡単に解説してみましたが、元々PWYWモデルは量子力学の技法をヒントに作られているそうです。心理的な部分を論理的に解説するのは、なかなか難しい。今後気付いたことがあったら追記していこうかと思います。

私個人として、このモデルについて将来性を感じていますので、密かにウォッチしていきます!

そういえば、ストリートミュージシャンが投げ銭をもらうというのも、実はPWYWモデルだったりするのでしょうか。そう考えると、結構昔からあるビジネスモデルなのかもしれませんね。

(Photo: Slide Rule Books via Flickr)

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