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Facebookが発表した『Facebook Home』についてのまとめ

Facebookは4月4日、プレスイベントを行い、Android用モバイルホームアプリ『Facebook Home』を発表しました。このホームアプリをプリインストールしたHTC製スマートフォン『HTC First』も4月12日から米国で発売されます。

さて、このFacebook Homeは、いったいどのようなことが出来るのでしょうか? 1ユーザーとしても気になったので、現在のところ明らかになっている情報をまとめてみました。

Facebook Home

まずはFacebook Homeの公式ページを見てみましょう。

目指す方向性として、『友達や家族とのつながりが携帯の中心に。』があります。大きく分けて3つの機能で、これを達成しようとしています。

1. カバーフィード

ホーム画面や、ロック解除画面でFacebookのニュースフィードが見られる機能です。これにより、Facebookアプリを起動しなくても、フィードを読むことができます。

facebook_home

これらは独自のアルゴリズムにより、ユーザーにとって重要度が高いと思われる投稿を表示しているようです。一方でFacebookでのタグ付けや、電話の不在着信などはポップアップで通知されます。

このポップアップ、HTC Firstでは全てが通知されるようですが(例えばInstagramなどを含む)、Google Playでアプリとしてインストールした場合はFacebookからの通知のみが出るとのこと。

facebook_home2

2. チャットヘッドとメッセンジャー

SMSとFacebookメッセンジャーが、アプリを切り替えずに利用可能となります。ユーザーとしては(特にSMSをあまり利用しない日本人として)、SMSもFacebookメッセンジャーも大して変わりませんので、これはスゴく便利ですね。

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チャットヘッド機能を使うと、好きな場所にチャットの吹き出しを配置できるようになります。他のアプリを使っていたり、ネットサーフィンをしているときでも、すぐにチャットへ返信することが可能です。

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3. アプリローンチャー

いわゆるクイックランチャーで、よく使うアプリを入れておくと、素早く起動することができます。

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利用可能な機種

このFacebook Homeが利用可能な機種としてプレゼンテーション中に提示されたのは、以下の通りです。

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  • HTC One
  • HTC One X
  • Samsung GALAXY Ⅲ
  • Samsung GALAXY S4
  • Samsung GALAXY Note Ⅱ

HTC First

HTCが開発したFacebook Home搭載のAndroidスマートフォン『HTC First』。HTCは過去に(非公式な)Facebookスマートフォン『HTC Chacha』などをリリースするなど、積極的にFacebookをスマートフォンへ載せようとしていましたので、最初のメーカーとしてはすごく納得できるところです。

現在、アメリカ国内へ、AT&Tが独占でリリースすることが決定しています。すでに予約も開始しており、Facebook HomeがGoogle Playにリリースされるのと同日(4/12)、発売されます。

定価は449.99ドル(約4万5000円)とありますが、いわゆる2年縛りにすることで99.99ドル(約1万円)で購入することができます。

気になるスペックは、以下の通りです。

  • OS: Android 4.1 (Jelly Bean)
  • CPU: 1.4GHz デュアルコア (Qualcomm MSM8930AA)
  • RAM: 1GB
  • ストレージ: 16GB
  • バッテリー: 2000mAh (取り外し不可)
  • ディスプレイサイズ: 4.3インチ
  • 解像度: 1280×720
  • リアカメラ: 5メガピクセル (LEDフラッシュ、4倍ズーム)
  • フロントカメラ: 1.6メガピクセル
  • ビデオ: 録画時1080p HD (再生時 720p)
  • LTE対応(Band 4, 17)

スペック的にはミッドレンジと言えるでしょう。HTC製ということで、いずれKDDIから出るのかなーと思っていましたが、日本には今のところバンド4,17を使っているキャリアはありませんので、この端末が出るのか不安になりますね。

これからFacebook Phoneをリリースする可能性があるメーカー

プレスイベントでザッカーバーグ氏は、既にいくつかのメーカーと提携を結び、Facebook Homeをプリインストールしたスマートフォンをリリースする予定があると述べています。

そのメーカーは、以下の通りです。

  • HTC
  • Orange
  • サムスン
  • ソニー
  • ファーウェイ
  • Qualcomm
  • EE
  • ZTE
  • Lenovo
  • Alcatel One Touch

HTC, Orange, Samsung, Sony, Huawei and more have already signed up to ship Facebook Home(The Next Web)

どこもスマートフォンのメーカーとしては超有名どころですね。個人的にはソニーが入っていることに驚きました。

タブレット対応

Androidタブレット向けのFacebook Homeは開発中ですが、利用可能になるまで『数ヶ月』かかるだろう、とのこと。

これは「Facebook Homeを利用するには常にインターネット接続が可能な“モバイルが最適(Mobile Best)”だからだ」と理由を述べています。

カバーフィードの写真を見たり、チャットヘッドを利用するときは大きな画面の方がメリットもありますので、一長一短がありそうですね(最近は3G、LTEに対応したタブレットも増えていますし)。

広告

ウェブサービスを提供している会社が、デバイスを出す場合には大きな理由があります。例えば、Kindleを考えてみれば分かりやすいでしょう。KindleはAmazonが原価ギリギリで販売し、コンテンツの売上を促進することで収益化しています。これと同じことをFacebookがしようとすると、恐らくカバーフィードで広告を見せることになるでしょう。

しかし現在のところ、ザッカーバーグ氏は「カバーフィードには今のところ広告が出ないよ!」と述べています。

ユーザーとしては嬉しいところですが、この『今のところ』はいつまで続くのか、という疑問も出てきます。Facebookは利益の30%をモバイル広告から上げようとしていますので、Facebook Homeでも収益をあげるため何らかの広告を投下してくることが考えられます。

さて、どのようになるのでしょうか?

まとめ

正直「Facebook Phoneは出ないだろー」と思ってましたので、かなりびっくりしました。Facebookが、自前のスマートフォンを利用して、どのような戦略を練っているのか気になるところです。

みなさんはFacebook Homeを使いたいと思いましたか? 使ってみたら、ぜひ感想を教えてください!

Facebook Home(Facebook)

HTC First(AT&T)

【参考】

HTC, Orange, Samsung, Sony, Huawei and more have already signed up to ship Facebook Home(The Next Web)

Facebook Home coming to Android tablets within ‘several months’(The Verge)

Facebook will put ads in home for Android, just not at launch(The Verge)

Facebook Home’s killer app: Big, pretty advertisements(VentureBeat)

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