日本コカ・コーラは6月26日、ホームページを『Coca-Cola Journey』としてリニューアルしました。ちなみに昨日、26日は日本コカ・コーラ創立56年となる記念日で、リニューアルも5年ぶりのことだそうです。
企業がコーポレートサイトを通じて、情報発信を行うということに重点が置かれています。
しかし、ただの“ニュースリリース”や“IR”などの情報は、一般的な消費者には読まれないことは、マーケティングが上手なコカ・コーラが知らないわけもありません。そこで、今回コカ・コーラが重要視したのは“コンテンツ”です。
プレスリリースにも、以下のように書かれています。
- ウェブマガジン型コンテンツ「コカ・コーラ ストーリー」により、“会話に繋がる”情報発信をめざす。
- ソーシャルメディアの普及がより一層進むなかで、企業情報の発信の新たなカタチを探る
(中略)
最大の特長となるのは、サイト内にて新コンテンツとしてスタートする「コカ・コーラ ストーリー」です。
コカ・コーラに関する情報を、ウェブマガジン形式でコンテンツ化し、ユーザーに楽しみながら知ってもらう狙いです。
このコンテンツ内容は非常に凝っています。例えば著名なライフスタイルプロデューサー村上萌さんが書いたレシピや、キングカズこと三浦知良さんへの独占インタビュー、さらには日本コカ・コーラ社長のティム・ブレット氏と竹中平蔵氏の経済対談まで、読み応えがあるものばかりです。
もちろん、スマートフォンにも対応
これからのコーポレートサイトのあるべき姿
コカ・コーラもプレスリリース内で触れていますが、人々の情報収集の方法は大きく変わっています。Googleなどの検索エンジンは賢くなって、ユーザーの真に欲しい情報を表示するようになりました。そして、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアでは、人と人同士で情報を交換し合います。この間に、企業が“無理矢理”入り込む隙間は、ほぼありません。
だから、コーポレートサイトも、変化に合わせて進化しなくてはなりません。コカ・コーラの言葉を借りれば、「企業のコミュニケーション活動も、従来の方法に捉われないまったく新しいアプローチ」が求められるのです。
今回のコカ・コーラのウェブサイトリニューアルは、そのアプローチ手法として、とても素晴らしいことだと思います。こうした自社サイトを“メディア化”するという動きは、今後のトレンドとなってくるのではないでしょうか。