10/2から開催している「シーテックジャパン2012」へ行ってきました!
今年のキーワードは“スマート化”。今まではただの道具としてしか使うことができなかった家電に、ICT技術を組み込んで賢くしようというのです。ただ単に多くの操作をこなせるようになるのが、スマート化ではありません。じゃあ、どんなことがスマート化なのでしょうか?
この問いに対するヒントは2つありました。それはクラウド化とパーソナル化です。
私が見つけた答えを、みなさまにお伝えします!
シーテックの展示ステージについて
まずは、展示されているものについて簡単に触れておきましょう。シーテックは毎年いくつかのステージに分かれて展示を行っています。今年のシーテックの会場は4つのステージに分かれていました。キーテクノロジーステージ、ライフ&ソサエティステージ、スマートモビリティイノベーションステージ、ICT Suite&Electronics Suiteです。
地図は、下記画像のようになっています。
キーテクノロジーステージは、現在、そして明日のICTを支える技術が展示されています。
ライフ&ソサエティステージは、スマートな暮らしや社会のために今、将来に使われるであろう製品や技術が展示されています。
スマートモビリティイノベーションステージは、ICTとの連携でスマートになっていく自動車について展示されています。
ICT Suite&Electronics Suiteは主に商談のためのスペースとなっており、さまざまなソリューションが展示されています。ちなみに、これらのステージ分けは公式ページからもチェックすることができます。ぜひチェックしてみましょう。
シーテックジャパン2012公式ページ:http://www.ceatec.com/2012/ja/index.html
スマホで全てを“スマート”に
さて、シーテックで見つけた“答え”に迫る前に、見せたい画像があります。
それがこちらです。
これ、なんだと思いますか? 私は、これこそが今年のシーテックを物語っているものだと思っています。
実はこれ、あなたのコンシェルジュとなるロボなんです。
常日頃からスマホで調べごとをしたり音楽を聴いたり、スケジュールチェックや行き先の確認をしている方は多くいると思います。これらは全て、個人の、つまりパーソナルの情報です。
そういったパーソナルの情報をクラウド上に保存して、ユーザーが欲しいと思う情報を伝えてくれるスグレモノです。
何か気付いたことはありませんか? そう、シーテックの答えを導くために必要な“クラウド化”と“パーソナル化”が凝縮されているのです。
まさに、シーテックの申し子!
このしゃべってロボを初めとして、多くのヒントが眠っていたのがdocomoブースです。
docomoブースで強くプッシュされていた言葉はスマートフォンとつながる生活家電。
docomoブースでは、このことについて分かりやすく解説していました。現在ではスマホから家電に向けて情報を発信しているだけです。しかし、将来的にはクラウド上でスマホと家電をつなぎ、すべてが連携するようになるといいます。
突き詰めるとスマホを使えば使うほど、家電を使えば使うほど、自分の望んだ動きをしてくれるようになる。こんな未来って、スマートですよね。
もうひとつの“スマート”のカタチ
通信キャリアの提案するスマートはわかりました。それでは、家電メーカーはどのようなスマートを提案しているのでしょうか?私が注目したのはヘルスケア家電です。ヘルスケアといっても、ただ単に自分の体調管理をするだけではありません。遠くにいる父親や母親、祖父や祖母の体調まで教えてくれる家電です。
これはシャープのCOCOROBOというロボット家電です。一応、掃除ロボットという立ち位置なのですが、できることはそれだけではありません。
家族や家電とつながるためのハブになったり、外出先から家電をコントロールしたり、お天気を教えてくれる優秀なロボットです。
ここでいう家電のハブになるというのは、ただデータを一カ所に集めるだけではありません。自分が健康でいるか、というのをチェックできるようになります。どのようなものを食べているか。体脂肪が多かったり、メタボではないかetc… こんなデータを他の家電と共有し、自分に最適なプランを提示してくれるようになります。
しかも、それはスマホに共有されます。スマホと家電がクラウド上でパーソナルな情報を共有し、最適化——パーソナル化されていきます。
さらに、将来は遠くのCOCOROBO同士で通信ができるようになるといいます。つまり、遠く離れて暮らしている両親がCOCOROBOを使っていれば、健康に暮らしているかがわかるようになるのです。
両親から遠く離れて暮らしていても、体調は気になることかと思います。そんな両親に、ちょっとした孝行となるのではないでしょうか。
家電を通じて両親を気遣うことができるようになる。これも、スマートな未来のひとつだと思います。
スマートな未来へ
通信キャリアと家電メーカーが提案したスマートを見て、共通点があることに気付きます。
それはスマホと家電がクラウド上で情報を共有し、パーソナル化していくということです。
クラウド上で共有される情報は趣味や出かけ先、家電の利用状況から健康まで、数えたらキリがありません。
これらの情報を分析し、個人に最適なプランを提案することこそ、シーテックがキーワードとする“スマート化”の答えだと私は思います。
今までは、大衆に向けてモノを作っていればよかった、いわゆる大量生産・大量消費の時代でした。
しかし、これからはエコを意識してモノを作る必要があります。それは優れた製品を作るだけでは限界があるので、クラウド上に存在するパーソナルの情報を活用して、パーソナル化していく必要があるのです。
パーソナル化された製品は、個人個人に合わせた生活スタイルを提供するので、生むムダが少なくなります。
ICTとエレクトロニクスで人々の生活からムダを無くして、なおかつ豊かにする。これがシーテックが唱える“スマート”のカタチです。
追記
ここまでシーテックのスマート化について書かせていただきました。
さて、みなさまお忘れになっているものはないでしょうか?
そうです、自動駐車してくれる電動自動車です!
私は運良くデモンストレーションに立ち会うことができ、撮影までバッチリ行いました!……のですが、動画のサイズが重く、アップロード作業がまだ終わっておりません。
また明日、シーテックで見つけたおもしろかったものということで、まとめさせていただきます。
そちらでしっかりと動画を載せますので、楽しみにしていてください!