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全SNSユーザー必見! イングランド国教会に見る、安全なSNSの使い方

ソーシャルメディアな不適切な投稿を行い、炎上する事件が日々起きています。この事件は企業で運営するアカウントも、個人で使っているアカウントも同様です。どうすれば、便利なSNSを、安全に使うことができるのでしょうか?

イングランド国教会は、一昨日、聖職者に向けて、ソーシャルメディアのガイドラインを共有しました。

このガイドライン(※PDF)は聖職者の方だけでなく、全SNSユーザーが安全に利用するためのヒントが示されています。早速確認してみましょう!

イングランド国教会のソーシャルメディアガイドライン

1. 焦るな(Don’t rush it)

ソーシャルメディアを活用するメリットのひとつに、迅速なレスポンスが出来る、ということをあげています。ただし、迅速なレスポンスは、考え無しに行えばよいということではありません。それ故に、ソーシャルメディアに投稿する内容は、以下の4つが守られているべきだ、としています。

  • 共有するものは“自分のストーリー”か?
  • 母親に、その投稿を見せることはできるか?
  • その投稿を、神が読んでも問題はないか?
  • 新聞に載っても問題がない内容か?

投稿するコンテンツは独自のもので、かつ自分達の(ここでは聖職者として)理念に反していないものか? ということが重要です。特に宗教においては、信仰の拠り所は絶対の存在ですから、投稿でこれを疎かにすることは許されません。

これは宗教に留まらず、個人ユーザーや企業アカウントにとっても同じことが言えます。投稿内容を書き終えてから一呼吸置き、上記のような視点から読み返してみることで、炎上を回避できます。

2. 古くなっても永遠に残り続ける(Transient yet permanent)

ソーシャルメディアへ投稿した内容は、すぐに古くなってしまいます。しかし、古くなったと言っても、それが消えてしまうわけではなく、インターネット上で永遠に残り続けます。

また、投稿を削除したとしても、削除する前に見ている人がいる可能性があります。さらに、Web魚拓などのサービスでキャッシュを保存されたり、Gyazoのようなスクリーンショットを手軽に取れるサービスによって、削除された後でも発言を閲覧することが容易になっています。

聖職者が行った教会の問題に対する発言は、個人の意見として残り続けることを忘れてはならない、と注意しています。

3. あなたはアンバサダーである(You’re an ambassador)

聖職者としてソーシャルメディアを活用している場合、好む好まないに関わらず、教会の代表の立場から投稿していると思われています。教会の問題に対して発言した場合、聖職者の個人アカウントであっても、「教会の代表はこう語った」と捉えられる可能性がある、ということです。

企業アカウントや個人アカウントも同様で、自分の所属を明らかにして発言している場合、その企業の代表として発言を行ったと取られる場合が多々あります。特にTwitterで複数に分けられたツイートをした場合には、その内の1つだけがリツイートによって拡散する、ということも起こりえます。

発言は代表として適切なものなのか? 1.と合わせて考えてみましょう。

4. 隠すな(Don’t hide)

ソーシャルメディアと匿名性の議論は頻繁に行われますが、少なくともイングランド国教会のように“迅速なレスポンスを行うため”に活用するのであれば、実名で活用することをオススメします。複数のソーシャルメディアを活用しているのであれば、混乱を招かないように、プロフィールなどは統一しておきましょう。

また、例えばFacebookで投稿を行う際に、投稿の責任の所在を明らかにすることで、読者からの信頼感を得ることができます。ことに、このガイドラインの中では、ページへの投稿を誰が行ったか、すぐに分かるようにすることが重要だとしています。

5. パブリックとプライベートの境界線は殆ど無い(Blurring of public/private life boundaries)

自分が望む望まないに関係なく、同一のソーシャルメディアアカウントで公私を切り分けることが難しい状態にあります。日々のぼやきとして何らかの見解をソーシャルメディアで示していたとしても、それはパブリックなものと考えられ、プライベートなものだと理解を示す人は極少数です。

仮にプライベートにソーシャルメディアを使いたいのであれば、FacebookやGoogle+ならプライバシー設定を行うか、新しい別のアカウントを用意しましょう。

6. 自己防衛(Safeguarding)

ソーシャルメディアは多様な人が利用しています。例えば高度な専門知識を有した人もいれば、常識に欠けた人もいます。こうした人々と適切な距離感を保つには、メッセージようなプライベートコミュニケーション機能を使うのではなく、全体に向けた情報発信をする必要があります。

7. 法令の遵守(Stay within the legal framework)

ソーシャルメディアの不適切な利用による犯罪は跡を絶ちません。画像の不正利用による著作権の問題、他者を名誉を毀損などがあげられます。法に反するような行為は絶対にしてはいけません。

また、法律だけではありません。聖職者であれば教義や、スタッフハンドブックに書かれている内容を遵守する必要があります。一般的な企業であっても、守るべき規則が用意されていると思いますので、必ず確認しておきましょう。

8. 機密性(Confidentiality)

ソーシャルメディアで機密情報を漏らしてしまったという企業は、シマンテック社の調査によれば94%に達します。

機密情報漏洩は情報だけでなく、信頼も流れていってしまいます。一度失った信頼を回復するのは容易なことではありません。

ガイドラインでは投稿を行う前に、次のことを自問自答するようにススメています。

  • これは自分のストーリーか?

この答えがノーなら、他者のストーリーとなるので、投稿するのは控えた方が賢明です。

9. 自分のセキュリティについても注意する(Be mindful of your own security)

自分の個人情報を共有するときには注意しましょう。例えば、実名アカウントであれば、あなたの名前や勤めている会社を出しても、さしたる問題はありません。しかし、携帯電話の番号や住所などを教えるのは“過剰共有(overshare)”です。

プライベートメッセージだとしても、その人が信頼できないのであれば共有するのは控えましょう。

最後に

いかがでしたか?

ソーシャルメディアは多くの人と繋がって、自分達について知ってもらったり、疑問に答えたりできる一方で、利用方法を誤ると危険があるのも確かです。

安全な利用方法で、有益に活用しましょう!

(Photo: Safety Awareness Week 2011 by NASA Goddard Space Flight Center)

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