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月間の視聴者は4500万人以上、人を惹きつけるゲームストリーミングの魅力

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ゲームストリーミングは、なぜ月に120億時間以上も見られているのか?

動画サービスは数多くありますが、その中でもTwitch.tvというストリーミングサイトが脚光を浴びています。Twtich.tvはゲームのストリーミングを専門としたウェブサイトです。

このサイトには2013年に月間4500万人が集まり、120億時間ストリーミングが見られています。

120億時間は驚くべき数字で、10億人の月間アクティブユーザーを誇るYouTubeですら、毎月の再生は60億時間に留まります。単純な数字を出してみても、YouTubeユーザーは1人あたり月に6分しか見ていない計算ですが、Twitch.tvの場合は日に106分見ていると2013年の結果に書かれています。

今年5月、Twitch.tvはYouTubeに買収されるという話で一時話題となりましたが、今のところ続報はありません。買収のメリットはreadwriteの記事が詳しいですが、今回はなぜこんなにも多くの人々がゲームストリーミングを見ているのか、というところを説明します。

なぜゲームストリーミングが見られているのか?

最初に書いた通り、Twitch.tvのメインコンテンツはゲームストリーミングです。最も多くの同時視聴者を集めたのは、League of Legendsというゲームの世界大会(Season 3 World Championship)で3200万人を数えています。会場を貸し切って行われたオフラインの大会ですが、世界中にファンがいるため、地域を問わずストリーミングが見られたのです。会場の様子はYouTubeからどうぞ。

YouTube Preview Image

「ちょっと待った、ゲームの世界大会?」と思う方もいるかもしれません。最近のゲーム事情は、ゲームストリーミングを語る上で欠かすことができないので解説を加えると、世界的に人気のある対戦ゲームの多くは企業が中心となって世界大会が開かれているのです。この事例としてはStarCraft 2Dota2などが代表的で、Intel Extreme MastersElectronic Sports World Cupといった多くのゲームをひとつの大会で行うイベントも存在します。これらの大会には多額の賞金があり、特に今年に開催されるDota2の世界大会「The International 4」の賞金は10億円を超えて話題となっています。

もちろん、こうした大会に出るプレイヤーも並大抵のものではありません。彼らの多くはプロゲーマーと呼ばれる、スポンサー(Intelのようなテクノロジー企業からRedBullのような企業まで)が付いた職業・ゲーマーであり、日夜世界最強のチーム(League of LegendsやDota2など多くのゲームはチームプレイが求められる)となるべく練習に励んでいます。

League of Legendsの韓国トップチームは毎日10-13時間練習するなど、かなりハードです。さらには、チームにはプレイヤーはもちろん、指導するコーチや、現在のゲーム環境を分析するアナリストなどがついているため、ゲームの“プロシーン”は高度に発達した競技と化しています。海外ではe-Sports(electronic Sports)と呼ばれ一定の認知を得ており、アメリカ政府はLeague of Lengedsのプロプレイヤーにアスリート用のビザを発行するほどです。

このようなプロプレイヤーが集う大会のストリーミングはハイレベルプレイヤーからカジュアルプレイヤーまで、多くの人が視聴します。しかし、もちろん、毎日行われているわけではありません(小さな大会であれば毎日のようにありますが、プロプレイヤーが出ることはまずありません)。

では、なぜ毎日多くの人がストリーミングサイトを見ているかと言うと、大会に出るプロプレイヤーやアマチュアプレイヤーが通常のゲームプレイをストリーミングしているからです。人気プレイヤーがストリーミングを行った際には、1万人以上の視聴者がつくことも珍しくありません。例えば、このブログを書いているときは人気プレイヤーのTSM Bjergsen氏がストリーミングを行っていましたが、これには3万人以上の視聴者がついていました。

bjergsen-twitch

ちなみに彼は北米プロシーンにおける現役プレイヤーであり、最も人気があるプレイヤーの1人です。

視聴者はストリーミングを見ることで、トッププレイヤーがどのようにプレイしているか、どのようにプレイすれば強くなれるのかといったことから、ときには好きなプレイヤーの私生活の一旦を垣間見られます。それゆえにプレイの上手さと同じくらいトークの面白さ(興味深さ)も人気を決める重要な点であり、楽しく見られる工夫は視聴者の数を増やす秘訣となっています。そういう意味では、ストリーマーはゲームの指導者であり、エンターテイナーなのです。

ちなみにストリーマーは広告を挟むことで広告収入を得ており、これもプロプレイヤーの大事な収入源です。

誰でもストリーマーになれる時代へ

しかし、ゲームのストリーミングは一部のゲーマーのみが行うことでは無くなりつつあります。例えば、ニコニコ生放送ではゲームの実況プレイが昔から人気コンテンツのひとつです。コンソール機では今までキャプチャーボードをかませるといった面倒な手順が必要だったゲームストリーミングも、PS4XBOX ONEで簡単に行えるようになっています。前述のreadwriteの記事によれば、XBOX ONEのユニーク配信数はTwitch.tvの22%を占めるようになったほどだそうです。

さらには、Twitch.tvはスマートフォンゲームをストリーミング可能にするSDKを提供しており、ゲームロフトの「アスファルト8: Airborne」はSDKを用いてストリーミングを実現しました。

「もい!」の合言葉で有名なツイキャスは手軽にストリーミングが出来るということで、人気を博しています。ゲームストリーミングも同様に、手軽になりつつあるのです。

多くの人がゲーム配信を簡単に行える環境が整い始めてストリーミングサイト、特にTwitch.tvのようにゲームを専門に扱うサービスは需要を増していくと考えられています。

最後に

最近のゲームが分からないという人でも、任天堂のスーパーマリオブラザーズを知らない人は中々いないと思います。最近、スーパーマリオブラザーズは最速クリアタイムを更新したということで話題となっていますが、これはスピードランと呼ばれる人気のプレイ方法です。ゲームのストリーミングの中でも、レトロなゲームのスピードランは盛んに行われています。昔、ゲームが好きだったという方は、そこからゲームのストリーミングを見ると意外な発見や驚きがあり、楽しめるのではないでしょうか。

ゲームストリーミングの視聴時間は2014年度も伸びると考えられており、今後も目を離すことができないトレンドとなりそうです。

(Photo: NaNiwa by Denis Dervisevic)

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