Google+のハングアウト(Hangouts)、10の活用事例

Google+の代表的な機能のひとつとして、ハングアウトがあります。ハングアウトは最大10人まで参加できるビデオチャット(その内容を配信も可能)で、例えばGoogle Japanは最近、ウェブマスターをサポートするチャンネルとして、ウェブマスターハングアウトを開始しました。

この他にも、オバマ大統領が国民との対話のために利用するなど、幅広く活用されています。

今回は、このハングアウトの活用事例をまとめましたので、ご参考いただければと思います。

ハングアウト活用事例

1. オバマ大統領

ソーシャルメディアを始めとして、インターネットの活用に積極的なオバマ大統領。2012年1月30日に初めてハングアウトを行い2013年2月14日に2回目のハングアウトが行われました。

国民の声に答えられるよう、あらかじめ質問を募り、そのなかで最も関心が集まった質問者が直接話し合えるという工夫をしており、10人という枠までも有効に活用しています。

連邦政府の公式YouTubeページでは、同日から28日まで大統領への質問を募っており、既に3700件以上の質問がビデオおよびテキストで寄せられている。これらの中で投票の多かった質問をした人が、ハングアウト(1度に10人までが参加可能)でオバマ大統領と直接話し合える。

オバマ米大統領、Google+で国民との「ハングアウト」開催へ(ITmedia)

2. NASA

NASAもハングアウトに積極的です。特に2013年2月22日に行ったハングアウトはかなり印象的。YouTubeに30秒以下の動画を#askAstroというタグを付けて投稿し、その中から宇宙ステーションにいる飛行士が回答するというものです。

宇宙ファンにとって、宇宙飛行士から直接回答が得られるというのはたまらなく嬉しいものですよね。

NASA Hosts Its First Google+ Hangout Connecting with Space Station(NASA)

3. JAXA

前述のNASAよりも早く宇宙ステーションからハングアウトを行ったのが、なんと日本のJAXAです(世界初!)。2012年10月18日に行われました。

ハングアウトの参加者募集要項として、このようなものがありました。

◆課題2 
地球外の知的生命体を想像し、そうなる理論的理由を教えてください。 
また、その生命とのコミュニケーション方法について示してください。 

宇宙が好きな人間の好奇心を刺激しつつ、コミュニケーションも図れるという良い課題ではないでしょうか。内容も面白いので、ぜひとも動画をご覧ください!

THE SPACE HANGOUT(JAXA)

4. コカコーラ

ソーシャルメディアの活用が非常にうまいコカコーラ。2012年2月16日にCoca-Cola Racing Family Google+ Hangoutというタイトルで行っています。

「ソーシャルという観点から見て、我々の顧客がどこにいるのかを知りたい」と述べています。ハングアウトは直接顧客(ファン)と話せるチャンスなので、どのような人物かを、データより正確に把握できます。この試みはなかなか面白いものだと思います。(※現在動画は閲覧できません)

【参考】

Coca-Cola to Host Google+ Hangout Next Week(Mashable)

5. TOYOTA

国内のG+ファン数ランキングでも3位にランクインするなど、TOYOTAはGoogleに事例として紹介されるほど上手にGoogle+の運用を行っています。

アジアの大企業としては初めての試みであるハングアウトは、エンジニアやプロジェクトリーダーがユーザーからの質問に答え、大成功を収めました。

【参考】

TOYOTA、Google+での新しい情報提供で世界の自動車ファンが熱狂(Google Inside AdWords)

6. ウェビナー

ウェブナーも、対話とストリーミング配信が行えるハングアウトとは相性が良いため、事例が増えています。また、行ったウェビナーをその場でYouTubeにアップロード出来るというのも非常に勝手が良いですね。

ちなみに効果はそれだけではなくて、SEOという観点から見ても、Google+上での活動は有効になってきますので、有利に働くかと思われます。(※現在動画は閲覧できません)

【参考】

Why You Should Use Google+ Hangouts On Air for Your Next Webinar(SYNECORE)

7. アディダス

アディダスジャパンでは、主に2種類のハングアウトを行っています。フットボールハングアウトと、アディダスフットボール大学です。

フットボールハングアウトでは、サッカー関係者(ファンを含む)とのディスカッションを行っています。スポーツウェアを販売しているアディダスらしいハングアウトと言えます。一方、アディダスフットボール大学は、ハングアウトを通じたサッカーのオンライン講義で、講師に中村俊輔氏が訪れるなど、ファンにとっては堪らないハングアウトです。

2012年度 アディダスフットボール大学(アディダス)

8. ラファエル・ナダル

サッカーやアメフトのハングアウト活用事例は、他にも多く取り上げているところがありますので、こちらはテニスのトッププレイヤー ラファエル・ナダル選手の事例を(個人的にもテニスの好きなので)。

なんとウィンブルドンの合間を縫って行ったハングアウトであり、私のようなファンにとっては感涙ものです。

【参考】

Watch: Google+ Hangout with Rafael Nadal(SI.com)

9. きゃりーぱみゅぱみゅ

日本でGoogle+のアイドルといえばAKB48ですが、きゃりーぱみゅぱみゅも11万人を超えるファンがいます。

3月11日にハングアウトを行っており、世界中のファンからの質問に答えています(なんと22ヶ国のファンから質問が!)。しかしきゃりーぱみゅぱみゅ、可愛いですね!

10. Daria Musk

最後にミュージシャンの例をもうひとつ。Daria Muskというシンガーソングライターをご存知でしょうか?

彼女はニューヨークのバーでライブを行っていましたが、それほど多くの観客が集まりませんでした。しかし、7月からGoogle+のハングアウトでライブを何度か行ったところ、2回目からは9000人、3回目はYouTube Liveでも同時に行い、なんと20万人以上が視聴したとのこと。

今では250万人を超えるファンが、彼女をサークルに追加しています。Justin BieberがYouTubeで成功した歌手のひとりなら、Daria MuskはGoogle+で成功した歌手と言えるのではないでしょうか。

【参考】

Musician Daria Musk Demonstrates Google+ Hangout’s Studio Mode[VIDEO](Mashable)

ソーシャル・ネットワークの素晴らしい活用事例(NEXTC)

まとめ

ハングアウトの活用事例は3つにまとめられるかと思います。

  1. 公的機関が対話のために利用する
  2. ユーザーの疑問に答え、エンゲージメントを高める
  3. ウェビナーを行う

ただ、手法や立場こそ違えど、全てユーザーエンゲージメントを高めるという点が共通しています。双方向のコミュニケーション、ストリーミング配信が行えるので、その点をうまく生かした利用方法を考えたいですね。

活用事例を見返してみますと、どれも「事前に質問を募集」し、「投票や内部選考」で参加者を決定しています。10人という枠があるからというのが大きな要因ですが、事前の告知と関心を集めるという役割も果たしています。

番外として、Google+上の活動を行ってSEOに効果を与えるも入るでしょうか。Google+での活動はAuthor Rankに影響を与えます。そういった意味でも、ハングアウトを利用したウェビナーは有効かもしれません。

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