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【eMarketer調査】2013年、アメリカのモバイル決済取引額は10億ドルを超える

eMarketerが7月11日(現地時間)に、2013年のアメリカのモバイル決済取引額が10億ドルを超えるとの調査レポートを公開しました。同レポートでは、2017年には580億ドルに達するだろうと予測されています。eMarketerの定義するモバイル決済は、商品を購入する時にスキャニング、タッピング、スワイプ、チェッキングの動作が伴うもので、非接触型(NFCなど)のものは含まれていません。

mobile_payment_10_billion(Credit: eMarketer)

また、同社によるモバイルコマースの調査結果では、2013年は390億ドル、2017年では1080億ドルになっています。

【eMarketer: Smartphones, Tablets Drive Faster Growth in Ecommerce Sales

US Mobile Payments to Top $1 Billion in 2013

eMarketerは当初の推測であれば、2015年に200億ドルの壁を突破していたと言います。しかし、成長速度があまり上がらず、下方修正したと述べています。その理由としては、大きく2つあげられます。

  • モバイル決済方法が乱立していること
  • 低価格の決済が多く、成長率が思っていたほど上がらない

ライトユーザーは低価格の決済が多い傾向にあり、ヘビーユーザーであっても“毎日コーヒーを買う”のに使っているセグメントもあるようです。そのため、最初に推測されていたほど成長率はよくならない、と。スターバックス全店にSquareが導入された、という件もありますし、そもそも“モバイル決済に慣れる”という必要もあると思いますので、しょうがないことではないかな、と私は考えます。とはいえ、eMarketerも消費者は近いうちにモバイル決済で大型の購買をするようになるだろうとしています。

また、NFCについては“ワイルドカード”であると述べた上で、対応したハードウェアは増加したことに言及しつつ、消費者やマーチャントには僅かしか支持を得られておらず、静観に入っているとしています。

日本でも、徐々にモバイル決済が認知されつつあり、日本でも利用者が少しずつ出てきている状況です。低価格なものの購買だけではなく、高額な商品を購入するようになるのが成長のポイントということですが、日本では少額決済にカードを利用する人はそれほど見かけませんので、意外と適性がありそうです。実際、Coineyを利用してエアコンを購入した方もいるそうですし。

引き続き日本のモバイル決済にも注視していきます。

US Mobile Payments to Top $1 Billion in 2013 (eMarketer)

(Photo: Shopping with iPhone by Jason Howie)

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