Appleが発表した決済サービス「Apple Pay」についてまとめてみた

Appleは9月9日に行ったスペシャルイベントで独自の決済機能「Apple Pay」を発表しました。イベントではサービスは10月からアメリカ国内で開始すると言われています。

以前からAppleが決済ビジネスに参加すると言われていましたが、さて、Apple Payはどのようなサービスになったのでしょうか? 現在出ている情報をまとめてみました。

Apple Payはどこで使える?

Apple Payは現在、アプリ内の支払いで利用するオンライン決済と、実際の店舗に赴いて利用するNFC決済が用意されています。

オンライン決済はアプリ内の商品購入に利用できます。Appleの公式ページの画像を見ると事前注文(Panera Bread)、通販(TARGET)、タクシーの手配(Uber)と決済に利用されています。この他にも、リリース時にはスターバックスやグルーポンが対応するとされています。

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もう一方の決済は、iPhone 6, iPhone 6 Plus, AppleWatchから搭載されるNFCを利用した決済です。専用の端末を設置した店舗でiPhoneをかざせばクレジット・デビットカードによる決済が行えます。10月のサービスインと同時にウォルト・ディズニー、サブウェイ、トイザらスなど11企業22万店舗以上でNFC決済が利用できるようです。

Apple Payを利用するには?

Apple Payを利用するには、Passbookへクレジット・デビットカードの登録が必要です。クレジットカードを撮影して読み込むか、手動で入力することで、登録されたカードが正しいものかをAppleが確認し、完了次第利用できるようになります。

カード自体は何枚でも登録が可能で、三大クレジットカード会社のVISA、MasterCard、AMERICAN EXPRESSが対応しており、参加する銀行はBank of AmericaやCiti Bankなど5社、Coming soonを合わせれば11社になります。

NFC決済を詳しく見てみる

Appleが公開している動画では、iPhoneをリーダーにかざして3秒で決済が完了しています。Appleの動画を見るだけだと少し分かりにくいですがApple PayのNFC決済のデモを行っている動画を見ると(34秒〜)、ステップは3つあることが分かります。

  1. リーダーにかざすとPassbookが起動する
  2. 利用するカードを選ぶ
  3. 指紋認証が終わり、決済完了

動画ではゆっくりやっているようですが、大体10秒ほどで決済が完了しています。前回に使ったカードを継続して使うのであれば、Appleの動画のように3秒くらいで決済できそうですね。

セキュリティや機密性は?

分かる範囲で対策を3つ取っているようです。

1. Appleのサーバー側にクレジットカードの情報が残らない

前述の通りカードをPassbookに登録する際は、Appleが真贋判定をするのですが、判定後はAppleのサーバーからデータが消去されます。オリジナルのアカウントはセキュア・エレメント上に保存されるようです。決済トランザクション自体もAppleに詳細なデータは渡らず、決済は機密性が保持されるとしています。

2. カードの情報が店舗に渡ることはない

動画のように決済時にはカードの番号が表示されますが、Appleは決済を行うにあたり動的な番号を取引ごとに作成し、この番号を店舗側へ渡しています。つまり、名前、カード番号、セキュリティコードといったカードの情報は店舗へ渡ることはありません。カード自体を読み込み機に通す必要がないので、スキミングをされる心配もなくなります。

3. 「iPhoneを探す」からカードを停止できる

iPhoneを紛失しても「iPhoneを探す」から登録したカードを停止することができます。そもそもカードの利用には指紋認証が必要なので、不正利用されにくい状態ではありますが、こちらで停止することでより安全です。

最後に

現在公開されているApple Payの情報についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。iTunesアカウントに登録されているカード情報もPassbookにロードされるということですが、現在8億のクレジットカード情報を持っているサービスなので、少しずつでも以降が始まれば世界最大級のモバイル決済プラットフォームになるのは想像に難くありません。

日本では既におサイフケータイを始めとする非接触決済がが普及しており、展開は難しいような気もしますが、Appleのブランド力や国内のiPhone人気などを見れば新しい方法として利用者が獲得できるかもしれませんね。日本人はポイントサービスが好きなので、利用カードを切り替えられるということも大きなメリットとなりそうです。

Apple DeveloperにはApple Payのリソースも用意されていますので、一度確認してみてください。