【RKG調査】2014年Q4にスマートフォン向け検索広告費は78%増加

スマートフォンのトラフィックは増加の一途をたどっています。Ericssonは2014年に2.1EB(エクサバイト)だったスマートフォンのトラフィックが、2020年には17EBと8倍にまで増加すると予測するほどです。

このトラフィック増加に従い、スマートフォン向けの広告出稿も増えています。RKGが発表した2014年Q4のアメリカのデータによれば、スマートフォン向けの検索広告費だけでも78%増加しました。

世界のデータではないとはいえ、今後の世界的な流れとして、この数値は参考になると思います。検索エンジンのシェアは日本は特殊すぎるのでオーガニックな部分はのぞき、検索広告費だけ抜粋して見てみます。

検索広告費は前四半期比で21%の増加

検索広告費は前四半期比で21%増加しています。この背景にはスマートフォンとタブレット向けの検索広告費が大幅に増加したことがあります。スマートフォンは前四半期比で78%、タブレットも48%増加しています。スマートフォン、タブレットは両方とも順調に出荷台数が増加しており、来期以降もこの数字は増加するでしょう。

次に広告のクリックに目を向けてみると、全体では14%の成長でした。端末ごとに成長率を見ると、スマートフォンは34%の成長を遂げています。スマートフォン広告はクリックされにくいと言われていますが、広告の改善によって徐々にクリックは増えているようです。タブレットのクリックも28%成長していますが、デスクトップは4%に留まりました。デスクトップは出荷台数も伸び悩んでおり、天井が見えてきたということでしょうか。

一方、CPC(Cost per Click)は6%の増加でした。スマートフォンのCPCは14%増加していますが、パソコンのものに比べれば低価格であるため、CPCはそれほど大きく上がらなかったと推測されます。

Facebook Exchangeも順調に成長

スマートフォン向け広告の分野でGoogleを猛追するFacebook。Facebookが提供するディスプレイ広告「Facebook Exchange(FBX)」に投下される広告費は、前四半期比で46%増加しています。

CPCは9%の上昇でした。Facebookは2014年Q2の時点でモバイルの月間アクティブユーザーが10億人います。スマートフォンの割合はわかりませんが、検索広告と同じくスマートフォンでのクリックが増加しているために単価がそれほど変わらなかったのでしょう。

他のディスプレイ広告とパフォーマンスを比較したものによれば、コンバージョン率はGDN(Googleディスプレイネットワーク)よりも23%パフォーマンスが高くなっています。一方、AOV(平均注文額)はGDNの方が17%高いことから、FBXは衝動買い、GDNは計画買いなのかもしれません。

最後に

アメリカではスマートフォン広告がパソコン広告を追い抜く年は2017年にくるだろうと予測されています。

日本の場合は、2013年度のインターネット広告9381億円のうち、スマートフォン広告は2073億円でした。割合的には2割強と言えます。しかし、1-6月は848億円だったスマートフォン広告費も7-12月には1225億円に増加していること、日本はもともとガラケー時代から携帯電話の活用が積極的だったことから、そう遠くない時期に逆転するのではないでしょうか。

広告全体の動きも、継続的にウォッチしていきたいと思います。

(Photo: HTC One M8 by Maurizio Pesce)