米AmazonのKindleストアを使うために日米アカウントを結合してみた

日本でもKindleストアが始まってから、だいたい2週間ほどが経過した。それ以来私は毎日Kindleストアを開いて何かしらの本をダウンロードし、iPhoneで読書にふけっている。スマートフォンのサイズでは電子書籍を読むのに適していないのかもしれない、と思うこともあるが、紙のようにかさばることもないので、特に通勤中の電車などでは重宝する。できれば早くKindle Fire HDが届いてほしい。(余談だが、Kindle Fire HDが到着するのは12月20日くらいらしい。自分への誕生日プレゼントのつもりで買ったものが、どうやらクリスマスプレゼントになりそうだ)

さて、日本のKindleストアヘビーユーザーの私だが、洋書を読みたいと思うことがある。英語力を身に付けたいというのが第一だが、米Kindleストアが安いというのも、見逃せない理由のひとつだ。どれくらい安いかと言うと、最近出たクリス・アンダーソンのMakersで比較してみるとよくわかる。


Google先生によると、現在のレートで12.99ドルは1041円だ。なんと700円ほどの差がある。洋書を読める方は、おそらく米Kindleストアを使った方が安く済むだろう。また、普通に文庫で買うよりも安いため、洋書で英語の勉強をしたいという場合にも手軽に始められる。

ちなみに他にも調べたところ、ハリー・ポッターについては、洋書版が日米で同じ価格だった。日本Kindleストアで640円、米Kindleストアで7.99ドルである。ほぼ同じ値段だ。こういう場合は、好きな方で買えばよいだろう。

アカウントを結合するメリット

米Kindleストアを使うメリットはわかったが、なぜ日米アカウントの結合が必要なのか?

それはKindleアプリで使えるAmazonアカウントが1つに限られているからである。つまり、日本のAmazonアカウントで電子書籍を買っても、アメリカのAmazonアカウントでは見られないということだ。一々アプリ内でアカウントの切り替えをしなければならないため、非常に手間がかかる。

しかしアカウントを結合した場合、どちらで購入した電子書籍も読めるようになる。アカウントを切り替える必要が無くなるのだ。日米のKindleストアを使いこなすなら、必須のテクだろう。

さて、この手順がなかなか難しかった。実は私も悪戦苦闘して、色々なサイトを見ながら進めた。できるだけ簡単に手順を解説しながら見ていこう。

1, 米Amazonアカウントを取得する

米Kindleストアで買い物をするためには、まず米Amazonアカウントが必要だ。早速取得しよう。
米Amazon:http://www.amazon.com/

Your AccountのメニューからStart here.をクリックし、Registrationへ移動する。

My mobile phone number isは任意なので、入力しても、しなくてもよい。 ただ、後から入力することになるので、ここで入力しておいた方が楽になるだろう。

 全て入力したら、Create Accountをクリックして、登録完了だ。

ここではまだ、米Kindleストアで買い物をしない方がよい。理由は後述する。

2, 米Amazonアカウントで居住国設定をする

次に、アメリカのAmazonアカウントで居住国設定をしよう。

まず、Manage Your Kindleにアクセスする。
Manage Your Kindle:https://www.amazon.com/gp/digital/fiona/manage?ie=UTF8&ref_=hp_200127470_mk#All 

このページのYour Kindle Account欄のCountry Settingを選択する。

次に、ActionsのChangeをクリックし、住所情報を入力しよう。

住所はアメリカ表記なので、日本人にとってなじみが薄いだろう。弊社の住所を入力したので、参考にしていただきたい。
また、こちらの住所変換サービスを使うと便利だろう:http://judress.tsukuenoue.com/

入力が完了したら、Updateをクリックする。Current CountryがJapanになっていたら成功だ。

3, アカウントを結合しよう

居住国設定が完了したら、下記画像が出てくる。Learn moreをクリックしよう。

次に、ライブラリーを統合してもよいかが聞かれる。Yesを押そう。

Yesを押すと、日本のAmazonのアカウント情報の入力を求められる。入力し、サインインしよう。

サインインして、成功したら完了である。

4, もし失敗したら

失敗したら、まずはAmazonのよくある質問を見てみよう。
アカウントの結合ヘルプ

特に気をつけたいのは、最初に書いた『ここではまだ、米Kindleストアで買い物をしない方がよい』ということだ。日米両方のストアで買い物をすると、個人で結合することが不可能になる。

これを読んでもダメな場合は、カスタマーサービスにメールするとよいだろう。

ちなみに、私は失敗した。なぜかと思い、Amazonのカスタマーサービスにメールを送ったところ、返答にこんな内容があった。

Kindle端末をご予約いただいている場合、アカウントの結合を行う前に、お客様にて「My Kindle」から予約中のKindle端末を登録解除していただく必要がございます。

(中略)

カスタマーサービスでお客様のアカウントの結合処理を行わせていただく場合、お客様のAmazon.comのアカウントに関する情報が必要となります。

お手数ですが、Amazon.comにご登録の以下の情報を添えて、本Eメールに直接ご返信ください。

・アカウントにご登録のEメールアドレス
・アカウントのお名前(トップページの「Hello,」の後に表示されているお名前)
・.comにご登録の正確な請求先住所 (「Billing Address」)

そういえば私はKindle Fire HDを予約している。これが原因だろうと思い、登録を解除。……が、それでもできなかった。私ではどうしようもできないと思い、再びカスタマーサービスにメールした。内容は以下のようなものだ。

予約中のKindle端末の登録を解除し、再度手続きを行っても、アカウントの結合ができませんでした。

申し訳ありませんが、カスタマーサービスの方でアカウントの結合を行っていただけないでしょうか。

(以下、Amazon.comの登録内容)

ゆっくり昼ご飯を食べながら待とうと思っていたところ、なんと30分程度で返信がきてびっくり。アカウントの結合をしてもらい、無事に米Amazonのライブラリを、日本Amazonでも使えるようになった。

Amazonカスタマーサービスの方に感謝します。署名欄に入っている、この言葉を具体化しているようだった。

Amazon.co.jp は、お客様からのご意見により、地球上で最もお客様を大切にする会社を目指しています。

結合したアカウントを活用する

結合が完了したら、早速アカウントを活用しよう。

私がずっと探していた洋書ノベルがあったので、早速購入した。

これが日本Amazonのライブラリにも入っていれば、紐付いたKindleアプリに配信される。

iPhoneのKindleアプリに配信された本がこちら。

これで洋書もガンガン読めるようになった。帰りの電車で読むのが楽しみである。

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