就活で知っておきたいIT基礎知識@VoIP

「VoIPの代表的なサービス」と聞かれたときにパッと答えることはできますか? 言葉の意味を知っていないと、なかなか難しいと思います。

少し聞き方を変えて、みなさんはLINEって使ってますか? 大学生のLINE利用率は35%を超えているそうです。

ADK SNSプラットフォーム別利用実態調査 急速に浸透するLINE 高校生、大学生では利用率35%*超え:http://www.adk.jp/html/news/2012/20121029_001634.html

みなさんが使っているLINEって、実はVoIPのサービスなんですよ。

VoIPって?

VoIPは、Voice over Internet Protocolの略称です。意訳すると、音声をインターネットで届けるということになります。

従来は音声を届けるのに特別な電話網が必要でしたが、今は通信速度の高速化や端末の処理機能が高まり、TCP/IPネットワークを使った音声データを送受信できるようになりました。

つまり、インターネットでできる音声通話のことをVoIPと思っていただければ問題ありません。

図式化すると、こんな感じになります。

このVoIPの代表的な規格として、国際電気通信連合(ITU-T)が定める「H.323」「NOTASIP」があります。

VoIPサービスの現状

VoIPの代表的なサービスは2つあります。最初に挙げたLINE、そしてもうひとつがSkypeです。

MMD研究所の調査によると、登録しているサービスで50%を超えるのは、この2つだけだそうです。

VoIPは3G回線で使うと音質が悪かったり、音が途切れたりするので、不満も多いようです。なので完全に電話の代わりとなるのは、まだ時間がかかると思います。ただ、Wi-Fi環境下では十分実用できるレベルなので、全く使えないわけでもありません。

無料通話アプリ6割が通話音声品質に不満:http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=997

最近、国内最大規模のSNSを持つDeNAがVoIPサービスを展開しました。

DeNAが無料通話アプリ「comm」をリリース:https://www.hivelocity.co.jp/blog/news/4606

サイバーエージェントも最初はチャット機能のみのようですが、VoIP機能を搭載するかもしれないサービスを12月に展開するようです。

サイバーエージェントの藤田晋社長はこう漏らす。スマホ向けメッセンジャーアプリ市場の勢いと社員の熱に押され、ゴーサインを出したアプリの名称は「DECOLINK(デコリンク)」。当初はチャット機能やスタンプ機能を持つメッセージング用途のみだが、普及次第では「無料通話機能も考える」(藤田社長)。12月中にもiOSとアンドロイド端末向けに投入する。

メッセンジャーアプリ過熱、DeNA・サイバー…—日本経済新聞

こうしたVoIPサービスの展開は、今後も加熱していくかもしれません(国内大手のSNS企業としてGreeやMixiも残っていますからね)。

VoIPサービスはLINEのようにSNS機能を搭載したり、はたまたSkypeのように他のSNSとの連携を強めているもの、そもそもSNSをやっている企業が展開しているサービスと、SNSに関連するものが多数あります。音声通話というのは、人と人とのコミュニケーションを促進する上でとても有効なためです。今後もSNSとVoIPの連携は加速していくでしょう。

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