2013年に訪れるかもしれないSEOの変化・前編

新年も始まり早半月。その間にも、検索エンジンにとって大きな変化がいくつも起きてきました。

例えばFacebookが新しい検索エンジン『Graph Search』を開始したり、BingがFacebookコンテンツとの連携を強化するなどです。

ソーシャルメディア、特にFacebookが持っている個人の情報量は驚くべきものがあります。2400億を超える写真、1兆を超える人と人の繋がりが象徴的なものと言えるでしょう。

ソーシャルメディアの情報を個人の検索に生かしていくことについて、この記事内では『検索の個人最適化』と呼ぶことにします。

2013年、検索エンジンにとってどんなことが起きるのか、前編と後編に分けて少し考察してみたいと思います。前編の今回は『検索の個人最適化』についてです。

検索の個人最適化

Graph Search

Graph Searchは日本に未上陸ですが、ソーシャルを生かした検索エンジンとして注目されています。

個人が評価したものが友だちの検索上位に出てくるということで、観光やローカルビジネスにとって、大きな効果があると考えられます。

Facebook StdioはGraph Searchの最適化として、3つのことを挙げています。

  1. ページタイトル、カテゴリー、FacebookページのURL、基本データを最新の状態にしましょう
  2. 住所やローカルプレイスページ(チェックインスポットとの統合も行う)がある場合は、必ず記載しておきましょう
  3. ファンが興味を持つような情報を継続的に提供しましょう

Introducing Graph Search: Help People Discover your Business(Facebook Stdio)

Google+

過去のGoogle+についての記事も合わせてご覧ください。

「Google+は日本ではマイナーだし……」と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、Google+は最強の検索エンジンGoogleが運用しているソーシャルメディアです。検索の個人最適化に使われない理由はありません。

Google+が大きく関連するプロダクトは今のところ2つ挙げられます。

1. Author Rank

まず第一にAuthor Rankが挙げられます。Author Rankとは、コンテンツ作成者(オーサー)に対するランク付けです。

パンダアップデートやペンギンアップデートではページ自体にランク付けを行ってきました(Page Rank)が、今後はコンテンツ作成者についてのランク付けが重要になってきます。

このオーサーとコンテンツの紐付けに、Google+のアカウントが使われる、というわけです。

2. Search Plus Your World

このSearch plus Your World(SPYW)は、Google+で繋がっている友だちの投稿などにより、検索結果が変化するというプロダクトです。
Googleの公式ブログで強調された点は3つあります。

1. 個人に特化された検索結果:Google+で共有した投稿や写真をもとに、個人に最適化された検索結果ページを表示する。

2. プロフィール検索の反映:近所に住んでいる人や、趣味が似ている人を検索結果に表示する。

3. 関連するGoogle+ページや人の結果表示:検索したクエリに関連する専門家のページや人、コミュニティを表示します。

Search, plus Your World―Google Official Blog

個人がGoogle+上でつながっているページは、検索結果で上位に出てくる、とも取れる内容です。

日本ではまだ導入されていませんが、アメリカなどでは既に導入されています。Googleの検索アルゴリズムの変更は突然始まります。いつ始まっても対応できるように準備をした方がよいでしょう。

ローカルサーチ

ローカルサーチについても個人最適化が進むでしょう。

たとえばすでに始まっている『Google+ローカルページ』では、Google+の友だちの評価や現在地によって検索結果が変化します。

また、FacebookのNearby(付近の情報)についても同様で、自分や友だちが「いいね!」をしていたり、チェックイン経歴、レーティングによって検索結果が変化します。

Nearbyの場合は、Graph Searchとも関連し、さらにアップデートされると思われます。

まとめ

SEO的にFacebookは『共有』するという観点で重要視されていました。しかし、検索エンジンに参入したことで、今後その役割は増していくことになるでしょう。

Facebookの検索に関わっているBingの重要性も、高いものになっていくと思いますが、その点については後編で触れたいと思います。

一方、日本ではユーザー数が伸び悩んでいるGoogle+。世界的に見ればユーザー数は2億人を超えています。このユーザーデータをGoogleが利用しない手はありませんので、検索の個人最適化に使われるでしょう。もちろん日本でも、導入されると思います。Google+を活用したSEOも必要性が増していくのではないでしょうか。

前編のまとめとしては『ソーシャルメディア(特にFacebookとGoogle+)の取り組みを強化する必要がある』ということです。

OUR SERVICE

Fan Commerce

ファンコマース

ファンとのダイレクトなコミュニケーションを実現して「感動体験」をビジネスに結びつけます。

Digital Marketing

デジタルマーケティング

未来を創造する価値ある「顧客体験」を実現する仕組みづくりを提案。