T-Mobile、画期的な国際ローミングプランを発表。追加料金なしでのデータ通信が可能に

全世界で1億5000万人のユーザーを抱えるT-Mobileが、画期的な国際ローミングプランを発表しました。

海外旅行を頻繁にする人にとっては、現地でSIMカードを購入し、端末に入れて使うというのが基本的なことでしょう。その理由に国際ローミングの料金が高額であることがひとつあげられます。例えば日本の3大キャリアの国際ローミングは、1日1980円~2980円で、1週間使えば2万円に届こうかという金額になってしまいます。

ソフトバンク:1日25MBまで1980円、そこから先は2980円
http://www.softbank.jp/mobile/iphone/service/international/roaming/packet/

ドコモ:1日24.4MBまで1980円、そこから先は2980円
http://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/charge/kaigai_pake_hodai/index.html?cid=CRP_SER_world_kaipake_from_wwtoppr

KDDI:1日24.4MBまで1980円、そこから先は2980円
http://www.au.kddi.com/pr/kaigai/

T-Mobile国際ローミング料金

アメリカ国外での利用
電話:対象国は20セント/1分
テキストメッセージ:100カ国以上で追加料金なしで使用可能
データ通信:100カ国以上で追加料金なしで使用可能

アメリカからの電話とテキストメッセージ
アメリカ国内から国外に向けて行う国際通話とテキストメッセージが割引されます。
国際電話&テキストメッセージプラン:回線ごとに月額10ドル
70カ国以上で無制限
100カ国以上で固定電話、モバイルに向けて20セント/1分
200カ国以上で無制限にテキストメッセージが可能

国際通話の割引プラン:回線ごとに月額7ドル
200カ国以上に固定電話、モバイルに割引を行う

国際テキストメッセージの割引プラン:回線ごとに月額7ドル
世界中に向けて無制限のテキストメッセージ
これは国内通話プランが必要となります。また、テキストのみであれば無料ですが、画像などを含んだメッセージは1通ごとに20セントかかります。

それぞれの国への国際電話・テキストメッセージはこちらのPDFで見られます。

備考

速度は128kbpsで、テザリングは使用不可。アメリカに居住している必要があり、主な用途は国内でのネットワーク利用である必要があります。

CNETによれば、15ドルで1日100MB、20ドルで1週間200MB、50ドルで2週間500MBの高速データ通信が行えるとのこと。LTEはまだ広範囲で使えるようにはなっていないため、HSPA+が主になるでしょう。シンプルプランも用意されており、500MB/月50ドル、2.5GB/月60ドル、無制限/月70ドルとなっています。

まとめ

アメリカ住在のT-Mobileユーザー向けのサービスであり、通常の料金と国際電話・テキストメッセージ分のみで国際ローミングが可能となるようです。通信速度は128kbpsと制限されていますが、追加料金を支払うことで高速データ通信ができるようになります。

また、あくまで渡航の際に使うという条件があるため、プリペイドSIMを買ってMVNO代わりに利用するのは難しそうです。

Not for extended international use; you must reside in the U.S. and primary usage must occur on our U.S. network.

いずれにせよ、国際ローミングは高額なものである、という不文律を破壊したという意味で通信革命と呼べる発表でしょう。

International Service

International Roaming

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