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T-Mobile、サービス間で送金無料のモバイルマネーサービス『Mobile Money by T-Mobile』を開始

大手携帯キャリアの『T-Mobile』は、モバイルマネーで便利に送金できるサービス『Mobile Money by T-Mobile』を発表しました。

このサービスは、最初にT-Mobileストアでアカウントを開設する必要があります。その場でVISAのプリペイドカードを受け取ります。その後、通常発生する取引の手数料、例えばパートナーネットワークのATM利用にかかる手数料や、アカウント間の金銭移動の手数料は発生しません。このサービスで支払いが発生するのは、アカウント外に送金を行う時や、専用のデビットカードを作成する際などがありますが、それらの手数料は他のサービスと比べて大幅に安くなっているそうです。

公式サイトには、以下のものが無料の例としてあげられていました。

  • 購入費用
  • T-Mobileストアでの入金費用
  • 維持費
  • ATMネットワークの引き出し手数料

FDICの2011年度調査(2011 FDIC National Survey of Unbanked and Underbanked Households)によれば、アメリカには銀行口座を持てない貧困層(=underbanked)が20%ほど存在し、そうした人の多くは支払われる給料をチェックキャッシングというサービスで払われています。これは給料としてもらった小切手を現金化するサービスで、変換には手数料がかかります。この手数料を抑えられれば、年間225ドルの節約になるとT-Mobile CTOのMike Sievert氏は述べています。Mobile Money by T-Mobileでは、このチェックキャッシングを解消するため、スマートフォンアプリを利用して小切手を撮影することで、振込が行われるようになっています。

Mobile Money by T-Mobile

Business Insiderに、利用方法について簡単に書かれていましたので、そちらを見てみると、以下のようにあります。

  • T-Mobileストアでアカウントを開設し、入金を行います。その際にVISAのプリペイドカードを渡されます。(最終的には自分のデビットカードを作成するようになるでしょう)
  • iPhoneやAndroid用のモバイルマネーアプリを使って小切手を撮影し、T-Mobileの店でチェックすることでアカウントに入金が行われます。
  • 現金を引き出したい場合、アプリを使って4万2000台設置されているATMネットワークを見つけ、(手数料なしで!)引き出すことができます。無料で利用できる国際ATMネットワークもあります。
  • 送金したい人のT-Mobileの電話番号と、デビットカードの下4桁の数字を知っていれば、送金することができます。
  • アプリ、もしくはT-Mobileのウェブサイトで電子手形を発行します。T-Mobileで小切手を切り、送るのが唯一のオプションです。

T-Mobile Will Now Give You A Free Checking Account, Complete With 42,000 No-Fee ATMs(Business Insider)

同記事内でも指摘されていますが、銀行の口座と全く同じ、とはいかないようです。この具体的な機能は小切手の現金受け取りと支払いとなっていて、例えば銀行振込のようなことはできません。

T-MobileのAndrew Sherrard氏は、re/codeの取材に対して、以下のように述べています。

T-Mobileとしては、銀行サービスでお金を稼ぐことを期待していないが、モバイルマネーを通じてT-Mobileのワイヤレスサービスユーザーのロイヤリティを高め、長期的に利用してもらいたいと思っています。

T-Mobile Hopes to Shake Up the Check-Cashing Industry, Too(re/code)

キャリアのユーザーが離脱するのを防ぐ方法としても、アメリカのunderbanked層を取り込む方法としても、優れた方法ではないでしょうか。モバイルを使った、金融のソリューションとして注目していきます。

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