今日RSSを読んでいたら、『The Content Marketing Pyramid: Are You Hungry for Content?』という興味深いエントリーを見つけたので、少しこれについて考えてみたいと思います。
【エントリーはこちら】
The Content Marketing Pyramid: Are You Hungry for Content? by curata
コンテンツピラミッド
あなたの企業がコンテンツを作成し、公開するとき、多くの場合は以下のどれにか該当するのではないでしょうか。
- ブログ
- ウェブサイトコンテンツ
- インフォグラフィック
- ウェビナー
- セミナー
- 電子ブック
- ホワイトペーパー
それらの効果を公開頻度をピラミッド型にしたものが、“コンテンツピラミッド”です。
(Image by Curata)
この図でいくと、キュレーションしたコンテンツが一番効果は低いが、最も頻度が高いとなっています。普段見ていて「これは役に立つな」と思ったページをFacebookやTwitterなどでシェアする方も多いのではないでしょうか。それがキュレーションコンテンツにあたります。一番手軽ではありますが、“自社のファン”を増やすという効果は別段高くはありません。
逆に、一番効果が高く、なおかつレアなものは“本”です。例えばHubspotは『インバウンドマーケティング』をリリースしていますよね。読んだ人への影響も大きいですが、実際に販売されているというインパクトはさらに大きいものです。権威付けもされるので、効果は非常に高くなります。
詳細はCurataのブログをご確認ください。
コンテンツピラミッドとライフステージ
インバウンドマーケティングには4つのライフステージがあります。コンテンツごとに、各ライフステージのどの段階に、どのような効果があるかを考察していきます。
キュレーションコンテンツ
- Attract
このキュレーションコンテンツを投稿するのが主にソーシャルメディアであるのは、前述の通りです。
シェアされたコンテンツを見ることで、どのようなことを重点的に取り扱っているのかを知ることが出来るので、ユーザーが興味をを持っていれば「いいね!」やフォローしてもらえるでしょう。
特に個人が書いているブログの場合はシェアしたアカウントを見に行くことも多々ありますので、その人からも興味を持ってもらえるかもしれません。
ブログ & ウェブコンテンツ
- Attract
検索エンジンやソーシャルメディアであなたの会社を見つける場合でも、それは公開されたコンテンツがきっかけとなることが多いはずです。Get Foundされる上で、あなたを強力にサポートしてくれます。
Closeで役立ち、顧客になる可能性もありますが、それは非常に稀だと思います。
インフォグラフィック
- Attract
画像で解説するため、主に文章で構成されるブログコンテンツよりも高い効果を持っています。また、画像を得意とするソーシャルメディア——FacebookやPinterest、Tumblrなど——とも相性が良いです。
もうひとつ重要なことは、インフォグラフィックは他のブログで埋め込んで共有されることが多いため、インバウンドリンクの構築に役立ちます。
ウェビナーとプレゼンテーション(セミナー)
- Convert
- Close
ウェビナーを閲覧するためにランディングページのフォームに情報を入力する、という条件が課される場合が多いためConvertに役立ちます。セミナーも同様ですが、こちらは“実際に導入を考えている”という方も聴講しにくることもあるため、Closeに繋がることもあるでしょう。
また、ウェビナーを行った後にデータを入力してもらうことで、今後のコンテンツ作成の方向性を決める上で役に立ちます。
電子ブック・ホワイトペーパー
- Convert
ウェビナーやセミナーを受講するよりもユーザーは手軽に読むことが出来るので、Convertする上での効果は高いでしょう。一方で作成時間は前者よりも長くなるでしょう。
この時間を短縮する方法として、ブログの連載コンテンツを一冊にまとめるという方法も考えられます。その際に加筆をするのも良いでしょう。
本
- Attract
現在のところ、本が実際に販売された場合、あなたがGet Foundされるための最も有効なコンテンツだと思います。権威付けの効果があるのも前述の通りです。
本を読んだからあなたのウェブサイトを訪れた、著者からあなたのウェブサイトに行き着いた……などなど、様々な導線が考えられます。もちろん手間や時間は電子ブックやホワイトペーパーの比ではありませんが、リターンは大きいでしょう。
まとめ
私見ではありますが、上に行けば行くほど“幅広いステージ”に効果があるのではなく、ステージにおける効果が高くなるものと考えます。
各段階とライフステージでの効果を見つめた上で、“ここが足りない”という部分のコンテンツを強化していきましょう!
(Photo: Valuable Original Content by 10ch)