ローカルSEOを行う上で、最初にやるべき4つのこと

人が検索を行うときは、必ず目的があります。

近所の食べ物屋を探すときは、「目黒区 ラーメン屋」というキーワードで検索を行うように、地域+目的の店で探し、自分が行きたいと思う店を探します。

このとき見てもらうのに必要なものをローカルSEOと言います。今回は、ローカルSEOについてまとめました。

ローカルSEOとは?

「そもそもローカルSEOって何?」という疑問へ簡単な回答すると、自分達がビジネスや活動を行っている近隣で検索を行った人に表示しやすくするSEOのことを意味します。

通常のSEOはウェブ検索で表示しやすくするものですが、ローカルSEOは近隣で行われた検索に絞ったもので、SEOとは別に施す必要があります。

では、どのようにローカルSEOを行えばよいのでしょうか? 最初に行うべきことは4つあります。

1. Google+プレイスへの登録

Google+プレイスは、Google+にある企業ページですが、通常の「Google+ページ」とは違った特徴を持ちます。プレイスページの場合は、「地図」、「住所」、「電話番号」、「営業時間」などが記載されるのです。

(通常のGoogle+ページ)

(Google+プレイスページ : オステリア・ダ・ボッバ)

このページにはレビューも掲載されるので、正確な情報を記載しましょう。

プレイスの作り方をGoogleのサポートページを参考に方法をまとめてみます。

  1. Googleプレイスへ登録するアカウントを作成する
  2. プレイスを作成し、正確な店舗名や住所を登録する
  3. サービスのカテゴリーや営業時間といった店舗情報を追加する
  4. 内容が正しいことを確認し、ページ一番下にある「送信」をクリックする
  5. オーナー確認が行われるので、「電話」「ハガキ」のどちらかを連絡方法として都合の良いものを選ぶ
  6. Googleからどちらかの形でPINコードが送られてくるので、それをプレイスで入力する

店舗をお持ちの方で、まだプレイスを作成していない方は無料で作成できるので、作ってみましょう!

2. 名前、住所、電話番号の統一

店舗の名前、住所、電話番号の頭文字を取ってNAPと呼ばれることもあります。以下、この記事内でもNAPと呼びます。

先ほどのGoogleプレイスでも触れましたが、住所は正確に入力することは当然のことながら、全ての場所(例えば自分のウェブサイトや食べログなど)に登録するフォーマットを統一することが重要です。

なぜ統一が必要かと言うと、Googleは通常のSEOの場合リンクを重要視していますが、ローカルSEOの場合はNAPをリンクと同じくらい重要視していると言われているからです。

つまり、他のブログであなたの店舗が言及されたとき、住所や電話番号が載せられており、かつそれがポジティブな内容であればローカルSEO上良い効果が得られるということ。これはサイテーションと呼ばれるもので、「あなたの店舗について言及した」というような意味合いの言葉です。

サイテーションはGoogle+ローカルに登録されたフォーマットで記載するのが最も良いとされています。

例えば、以下のようなフォーマットで記載したとします。

  • 東京都目黒区中目黒2-8-22 中目黒TDビル 3F

それが、このようなフォーマットになっていると、上手くサイテーションが機能しない可能性があります。

  • 東京都目黒区中目黒2丁目8番地22号 中目黒TDビル 3F

こういうミスは発見しにくいですが、Googleアラートに店舗の名前を登録しておくと、定期的に上がってくる(かもしれない)ブログ投稿でサイテーションされたときにメールが飛んでくるので、フォーマットを確認しておきましょう。

また、NAPが統一されていないと、サイテーションは上手く働きません。移転などで住所が変わっていた場合、前の住所では違う店舗だと認識されてしまうからです。NAPは常に最新のものを記述しましょう。

3. レビューは重要

NAPと合わせて考えておきたいのは、店舗に対するレビューです。このレビューは検索で見付けた人に大きな影響を与えます。

レビュー内容をコントロールすることは事実上不可能で、仮にネット上へネガティブなものが書かれたとしても、それを取り下げさせることは難しいでしょう。ネガティブレビュー対策は、自分達のサービスレベルを向上させていくしかありません。

また、レビューをブログやプレイスで書いてもらうこと自体も、それほど簡単ではありません。店舗に訪れた人の多くは、ネットなどを介して知るものの自分でレビューを書くことはあまりしません。ショップカードや店舗内のポスターで「もしよかったらレビューを書いてくださいね!」というように促してみましょう。

ちなみにFacebookでチェックインすると替え玉無料!なんて店もあったりします。同じような方法でレビューを書いてもらうのはちょっと露骨かもしれませんが、発想のひとつとして頭の片隅にでも入れておくと、新しいものが出てくるかもしれませんね。

4. ウェブサイトをモバイルへ最適化する

特に飲食店の場合はそうですが、あまり知見の無い土地でどこかへ行こうとしたとき、手持ちの携帯電話で検索することが多くあります。特にスマートフォンユーザーはこの行動が顕著に多く、ウェブサイトをスマートフォンで見やすい形にする必要があります。スマートフォンで検索を行う際に結果を表示するアルゴリズムは、PCと若干異なったものを使用しており、「スマートフォンでもサイトが使いやすいか?」という項目がありますので、ウェブサイトを対応させることはローカルSEOを行う上で必須になってきます。

こちらは以前に6つの項目をまとめたブログを書いています。簡単に抜粋すると、以下のような内容です。

  • 表示を最適化する : スマートフォンの画面サイズに最適な表示ができているか?等々。Googleはレスポンシブウェブデザインを推奨しています。
  • 適切なリダイレクトを行う : スマートフォン専用サイトを作成した場合、リンク先がPCサイトになっていないかなど、リダイレクトの設定を適切に行う必要があります。
  • ユーザビリティを意識する : スマートフォンで操作したときに、ミスタッチなどをしないか、文字は読みやすいかという確認を行いましょう。
  • ローカルな情報を意識する : 店舗のある場所ならではの情報をブログなどで掲載すると、そのブログが検索結果に表示されるようになり、消費者から認知されやすくなります。
  • FLASHを利用しない : 最近のスマートフォンはFLASHに対応していないので、FLASHは利用しないようにしましょう。
  • 表示を高速化する : スマートフォンの通信回線はPCよりも遅いので、画像ファイルを小さくするといった配慮を行い、表示速度を高めましょう。

詳しくは、上記ブログをご覧ください。

最後に

最後のモバイル最適化は、他の項目と比べてコストが多くかかる場合があるため、優先度としては一番下ですが、いずれは行う必要があります。他の項目はそれほどコストがかかるわけではありませんので、積極的に行いましょう!

また、今回は直接SEOと関わるものではなかったので記載していませんが、Yelpを始めとするレビューサイトに自分達の情報を載せることも重要です。

皆さんは現在どんなローカルSEOを実施していますか? もしよかったらコメントで教えてください!

(Photo: Galaxy Nexus_015 by TAKA@P.P.R.S CC BY-SA)

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