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マス広告とご用聞き営業の時代は終わった『インバウンドマーケティング』 ―タチヨミ その1

第1回目は、過激にもテレビやラジオのCMを中心としたマーケティングはもう終わりだと高らかに宣言する「インバウンドマーケティング」。欧米ではあたり前のメソッドになっているようで、この本ではインバウンドマーケティングの理論から実践、そして既に開発されているソフトウェアまでが紹介されています。日本国内でもソーシャルメディアマーケティングを構想および実践される方は必読の書と言えるかもしれません。それでは、タチヨミしてまいりましょう。

■今回のタチヨミ

『インバウンドマーケティング』

ブライアン・ハリガン、ダーメッシュ・シャア著

単行本: 320ページ

出版社: すばる舎 (2011/1/21)

定価:2200円(本体)+消費税

■書いてるの誰?

ブライアン・ハリガンはインバウンドマーケティングのサービスウェアを提供するハブスポット社の創業者でマサチューセッツ工科大学、ハーバードビジネススクール非常勤講師。

ダーメッシュ・シャアはハブスポット社の共同創業者で同社のCTOでマーケティングと企業が専門分野。

■この本が言ってるコト

既存のマスメディアやDMやPRや展示会を中心としたアウトバウンドマーケティングはもう終わり。これからは、サーチエンジン、ブログ、ソーシャルメディアを駆使した顧客を呼び込むインバウンドマーケティングが数十年続く。

■この本のヤマ場

P49-あなたは顧客に見合う価値があるか

—-

アウトバウンドマーケティングからインバウンドマーケティングへの変換…。

最も注目すべき変更点は、あなたの意識である。

あなたは、「見込客へ向かって押し売りする(アウトバウンド)」ことを止め、見込客から「見つけられる(インバウンド)」ようにしなければならない。

ただし、見込客から「見つけられる」ようになるためには、あなたの会社が提供する商品なりサービスが「突き抜けている」必要がある。

(中略)

まず、インターネットを効果的に使うことで、より多くの見込み客へアプローチできるわけだが、その分、ライバルとの戦いも熾烈になる。

なぜなら、あなたの情報を見込客に公開するということは、世界中の競合他社にも、あなたの情報が筒抜けになるからだ。

したがって、徹底的に突き抜けることで、他社が追随できず、差別化が可能となる。

インターネットは「突き抜けた」アイデアを、速いスピードで伝播させる。逆に平凡なアイデアが人々に知られることはない。

突き抜けることで、口コミに乗り、より多くの人に素早く浸透することができる。突き抜けることができなければ、口コミに乗ることは絶望的と言ってもいいだろう。

■押さえておこうこのコトバ

インバウンドマーケティング/サーチエンジン/Google/ブロゴスフィア/ソーシャルメディア/ウェブサイトのハブ化/突き抜けたコンテンツの作り方/Websitegrader.com/ウェブサイトグレーダー/ブログで顧客に見つけられる方法/グーグルの助けを借りよう/グーグル検索でクリックしてもらう方法/オンページSEO/ドメイン名とSEO/オフページSEO/インバウンドリンクの効果/SEOの禁じ手/PPC広告の危険性/インデックス数/インバウンドリンク数/キーワードごとの検索数/ソーシャルメディアで見つけられる方法/リンクトインの活法方法/成功のためのコツ/VEPAの法則/効果的なランディングページの作り方/顧客育成プログラム/インバウンドマーケティング時代の人材登用/デジタル市民/分析オタク/ウェブリーチ/コンテンツクリエイター/PR会社との付き合い方/ライバル企業の見張り方/

■読んだほうがイイ人

マスマーケティングが効かない、あるいは予算の都合上できない、とお嘆きの迷える子羊たち

■タチヨミてヒトコト

実はこの本の内容は2008年に刊行された『グランズウェル』シャーリーン・リーとジョシュ・バーノフが既に同じことを書いています。興味深いのは、3年経った2012年の現在ではシャーリーン・リーとジョシュ・バーノフがコンサルティングしていたことがSaaSとしてソフトウェアで提供されてしまっている、というこの現実です。

卸業や広告代理店などの中抜き業者が淘汰されるということは自明でしたが、今や人間の智慧やノウハウに関するコンサルティングなども同じような状況になりつつあります。

さて、私たちマーケティングに従事するものは何を目指して、どこに向かっていけば良いのでしょうか…それは、この本に書いてあるとおり、徹底的に突き抜けろ!?

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